サンアントニオスパーズとトロントラプターズの間でビッグトレードが成立した。
ラプターズ
クワイレナード、ダニーグリーン
スパーズ
デマーデローザン、ヤコブポートル、2019年1st指名権(1-20位プロテクト)
ラプターズとしては、ロサンゼルスに行きたいと公言しているレナードに対し、かなりのギャンブルとなったトレードに見えるが、指名権はヘビープロテクトだし、心配されたヤングタレント放出もアヌノビー、シアカムは放出せずに済んだため、報道されていたよりリスクは抑えた事になるだろう。それでも1年のレンタル契約になる可能性の高い選手に自チームのオールスター選手を放出するのは通常考えられないが、クリッパーズがグリフィンに見た閉塞感をラプターズもデローザンに感じていたとすれば、致し方なかったのかもしれない。
スパーズは大勝利と言えるだろう。確かにレナードの見返りとしては少ないが、オフにただで出て行かれることが濃厚であったことを考えれば、2020年まで契約の残っているオールスター及びヤングタレント、指名権を獲得できたことは良かったと言えるだろう。しかも、レナードの行き先はイースタンなのでレギュラーシーズンに影響しない。
・焦点は来夏のフリーエージェントへ
トレード発表時、レナードはトロントでプレイするのが嫌だと考えていると報じられた。現在では考えも前向きになっているようだが、元々故郷のロサンゼルスに行きたいと公言していたレナードなので、来夏のフリーエージェントでは移籍を考える可能性が高い。
この点、Bleacher Report の記事では、今回のトレードのWinnerはクリッパーズであるとしている。
ESPNのMichel C WrightがPodCastでレナードがクリッパーズに行きたいと考えていると指摘したことを引き合いに出し、今回レイカーズに移籍しなかったことで、クリッパーズにはチャンスがあるとしている。
確かに、ロサンゼルス以外のチームでは、セルティックスやシクサーズより契約延長の可能性は低いかもしれない。また、クリッパーズは来夏キャップスペースが大きく開くため、スター選手2人獲得することも可能で受け入れ準備は万端である。
もちろんフランチャイズの歴史としてはレイカーズに劣るため、そこはジェリーウェストとドックリバースに頑張ってもらうしかないだろう。そして今年のシーズンの結果も大きく影響するだろう。FA選手に魅力的と思わせるシーズンにしなければならない。
レナードのトレードの勝者はクリッパーズ?
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