ドラフトも終わり、今日の日本時間8時からFA市場が開幕しました。
FA開幕初日のクリッパーズの動きは以下の通りです。
IN:マーカスモリス(再契約)、パトリックパターソン(再契約)
Out:モントレズハレル(レイカーズへ)、ジャマイカルグリーン(ナゲッツへ)
ジャマイカルグリーンがプレイヤーオプションを破棄した時から、ハレル、グリーン、モリスと全員は契約できないかもしれないとは思っていましたが、モリス以外出て行ってしまいました。
モリスを呼び戻せたことによって、ズバッツ、モリス、レナード、ジョージ、ビバリーのスターティングラインナップの戦力を維持することには成功しました。
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・クリッパーズに対するロイヤリティは低い?
元々、チーム全員、3シーズン以上在籍している選手はおらず、昨プレーオフではロッカールームの問題も報道されたクリッパーズ。選手らのチームに対するロイヤリティは低いのかもしれません。
ハレルは2年19m、グリーンは2年15mと二人とも割安な契約です。クリッパーズのキャップ状況でも十分契約できました。
特にハレルは、ホーネッツがより高い契約金を提示したとされていますが、これを断り、同じ町のレイカーズで2連覇に貢献することを選びました。レイカーズとクリッパーズの単純な戦力でいえば、大きな差があったとは言えず(昨季の成績も1位と2位)、裏を返せばクリッパーズで優勝は狙いたくないという選択をしたように見えます。
プレイオフの凡庸なプレーで痛烈な批判を浴び続けたハレルが、クリッパーズを避けるのは致し方ないことですが、ロブシティ後のクリッパーズを支えた中心選手の一人であっただけに少し寂しい気持ちです。
・レイカーズは2連覇へ向けて準備万端?
一方、レイカーズは現時点でダニーグリーンとドワイトハワードを失いましたが、その代わりハレルとデニスシュローダー、ウェズリーマシューズを獲得しており確実にビルドアップしています。ハレルとシュローダーは昨シーズンの6マンオブザイヤの1位と2位であり、レブロン、デイビスがベンチに下がった後も、彼らがセカンドユニットとして出てくるというのは驚異です。ボーゲルHCならリバースのような起用の失敗もしないでしょう。
・クリッパーズの次なる補強は?
クリッパーズの現在のキャップシートは以下の通りです。
Clippers cap sheet @213Hoops pic.twitter.com/i2I0T6bf9s
— Lucas Hann (@LucasJHann) November 21, 2020
クリッパーズのキャップスペースはすでに埋まっていますから、FAを獲得するには例外条項を使わないといけません。その例外条項で最もサラリーが大きいのはノンタックスペイヤーMLE(9.25m)なので、このサラリーの範囲でハレル、グリーンに代わる有能な選手を見つけなければなりません。もっと言えばMLE(9.25m)、BAE(3.6m)、ミニマムの範囲で、クリッパーズの昨シーズンの欠点であるプレイメイカーとデイビス、ヨキッチへの回答となるビッグマンを探さなければなりません。
この点、サージイバカは候補と言えるでしょう。しかし、プレイメイカーはどうするのでしょうか。個人的にはこちらの方が心配です。
ロンド?うーん、ダメとは言いませんがこれですべて解決するようにも思えません。
クリッパーズのフロント陣がこれに対してどのような答えを持ってくるのか今から楽しみです。