プレイオフ、第4戦クリッパーズ対マーベリックスの試合、オーバータイムにもつれ込む大接戦の末、マーベリックスのエース、ルカドンチッチがシリーズを2-2にタイに戻す劇的ブザービーターで試合を決めました。
マーベリックス1点ビハインド残り3秒でインバウンドパスを受けたドンチッチは軽くドリブルすると、そのままステップバックスリーを放ち、それを見事に決めました。
https://twitter.com/NBAonTNT/status/1297664423130103809
ドンチッチは、第3戦で痛めた足首のため、出場さえ怪しい状況でしたが終わってみれば、43得点17リバウンド13アシスト2スティールと文句なし。プレイオフで40得点以上のトリプルダブルを獲得したのは、ドンチッチがNBA史上最年少だそうです。
プレイオフたった4戦で気が早いのは承知の上ですが、プレイオフの成績でアシスト、リバウンドを考慮すればマイケルジョーダンを超えています。

すでに色々な偉人と比較されているドンチッチですが、ポールジョージが彼をNBAの未来と言うのも納得できます。
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・勝てる試合を落としたクリッパーズ
試合開始前、もう一人のエース、ポルジンギスがひざの痛みから欠場したマーベリックス。序盤からズバッツを中心にインサイドを攻め、最多21得点のリードをつけることに成功しました。
しかし、第3Qにクリッパーズの攻撃が止まると逆転され、更に11点のリードをつけられる展開となりました。第4Qにはルーウィリアムズやクワイレナードの得点で同点にし、オーバータイムに持ち込み、オーバータイム残り9秒のところでレナードのパスを受けたマーカスモリスが逆転スリーを放ち、勝利を手繰り寄せたかに見えましたが、結局はドンチッチにやられてしまいました。
▼モリスの見事なクラッチスリー
https://twitter.com/SportsCenter/status/1297663238914490371
追いついてオーバータイムに持ち込んだのは見事ですが、ポルジンギスがいない中、インサイドでズバッツが効果的であったように見えたにもかかわらず、出場は22分に抑えられており、第4Q、OTにはほぼ出場していません。
また、再三、レジージャクソンのディフェンスのところを狙われていたにもかかわらず、最後のディフェンスのポゼッションに、代えられるタイミングがあったにもかかわらず残したことも意味不明です。やはりローテーションのディシジョンメイクで後手に回っていると思わざるを得ず、勝ち試合を落としたと思います。
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・深刻なポールジョージのスランプ
ポールジョージのスランプが深刻です。直近、3試合の平均得点は11.3点でFG21%、3p16%とひどい数字です。
▼画像で見ると寒気がする
Paul George's last three games:
(via @kirkgoldsberry) pic.twitter.com/J19l6sNsrP
— NBA on ESPN (@ESPNNBA) August 24, 2020
本人は、点を取るだけが自分の仕事ではないとかリズムが戻ればとか言っていますが、シュートタッチ以外でも不注意なターンオーバーが多く今一つ、集中力を欠いているように見えます。彼の調子が戻らないと、このシリーズに勝ったとしても優勝は夢のまた夢です。
クリッパーズファンにとっては早起きして応援した甲斐のない試合でしたが、ドンチッチの生み出すこれからの伝説の1ページに立ち会えた気がして、決して損はなかったと思えたというのが正直な感想です。
しかし、今、クリッパーズはドンチッチの伝説の踏み台になろうとしています。
ズバッツ/ハレルの起用法も相変わらずだし、最後のドンチッチのマークがレジジャクとかワケわからん。警戒すべきはドンチッチのスリー。結果論じゃなくてマブスのラストプレーなら90%以上ドンチッチで来るでしょうに。だからあそこは最低でもディフェンスエースのレナード、さらにPGでダブルチーム行ってもいいくらい。スイッチするのはいいけどそこにPGが来ないと意味ないって。レイカーズ戦ではレブロンに最後守り切られたのを忘れたかな?
まだ2勝2敗なんで敗退するとは思わないけど、もしゲーム7まで行けばまた悪夢のセカンドラウンド敗退が待っている気がする。
スイッチを多用するクリッパーズですが最後のプレーでは、セスカリーのコーナーへ流れる動きにクレバーがスクリーンをかけた際に、ジャクソンはポールジョージにスイッチの指示を出しているように見えますが、ジョージはカリーについたままここではスイッチは行われませんでした。
おっしゃる通り、ドンチッチで来るのはわかりきっているのですから、ここでスイッチが行われていれば、ジョージとドンチッチがマッチアップでき、違う結果になったかもしれません。
参考:https://mikeprada.substack.com/p/basketball-diaries-switching-without
大量リードからの逆転負けはまさに、2015年のロケッツ戦を思い出させますね。