ロサンゼルスクリッパーズのセンター、デアンドレジョーダン(DJ)はプレイヤーオプションを破棄しフリーエージェントとなった。
クリッパーズは既にオースティンリバースとのトレードでワシントンウィザーズからマーチンゴータットを獲得しているので、再契約することはないだろう。公式ツイッターもDJに別れを告げている。
Thank you, @DeAndre!!! pic.twitter.com/teMAVMk42C
— LA Clippers (@LAClippers) June 30, 2018
DJは2008年にドラフト2巡目35位指名でクリッパーズに加入し、それ以降クリッパーズでプレイしており、そのキャリアでは、シーズン平均リバウンド一位に2度輝き、オールNBAファーストチーム(2016)、オールスター(2017)にも選出されている。
クリッパーズでは、クリスポール、ブレイクグリフィンと共にBIG3の1人としてチームを支えてきた。その彼が、来季の24.1mの契約を破棄し今日、フリーエージェントとなった。プレイヤーオプション行使期限ギリギリまで、ダラスマーベリックスと交渉していたようだが、ウェズリーマシューズの獲得をクリッパーズが嫌い、結局トレードは成立しなかった。
プレイヤーオプションを破棄したのは、意外だった。いわゆる“伝統的なビッグマン”である29歳のDJに24mのサラリーを支払うチームはそうそうないであろうし、そもそも24mのサラリーキャップが空いているチーム自体が今季オフは少ない。年齢を考えれば最後の高額サラリーかもしれない。またDJはドックHCを信頼しており、クリッパーズが嫌になってしまったということでもないだろうから、オプトインしてダラス以外のトレード先を探すという選択肢もあったはずだ。どうしてもマブスに行きたくなってしまったのかもしれないが、よくわからない。
気になるDJの移籍先だが、当然ダラスマーベリックスに移籍すると見られている。マブスは28mのサラリーを開け、7月1日の契約解禁日を待っている。
もしこのままDJがマブスと契約すれば、下のようなラインナップとなり、一気にプレイオフ進出が見えてきたように思える。
That's a solid 9-man rotation for the Dallas Mavs:
PG: Dennis Smith Jr. / Jalen Brunson
SG: Wesley Matthews / J.J. Barea
SF: Luka Doncic
PF: Harrison Barnes / Dwight Powell
C: DeAndre Jordan / Dirk Nowitzki— Tommy Beer (@TommyBeer) 2018年6月29日
ただここで新たに獲得に興味を示しているのが、王者ゴールデンステート・ウォリアーズだ。ウォリアーズにはザザパチュリアとジャベールマギーのビッグマンがいるが、2人とも今夏フリーエージェントとなる。来季もNBAチャンピオンとなり、スリーピート達成を盤石とするにはビッグマン補強は正にチームとしてはうってつけだ。しかし、一つネックなのは、大幅なサラリーカットが必要となってくることである。もしウォリアーズに移籍するためには、DJは5.3mまでサラリーを落とす必要があるという。
3年越しのDJへの愛を貫いたマブスとスリーピートという歴史的な場面に立ち会えるかもしれないウォリアーズ、どちらを選ぶのだろうか。
▼2017-2018シーズンハイライト
Clippers C DeAndre Jordan 2017-2018 Season Highlights ᴴᴰ