先日、マイアミヒートをウェイブされたロドニー・マグルーダーが、クリッパーズと契約する模様です。
彼のことをよく知りませんが、Youtubeで見る限り、ペリメーターでのスポットアップシュートとディフェンスが得意な典型的な3-Dプレイヤーで、ピックアンドロールのハンドラーもこなす選手のようです。
Rodney McGruder 2018-19 Season Highlights [HD]
ただし、3月1日のウェイバーデッドライン以降のウェイブのため、今季のプレイオフには出場することが出来ません。
つまり、これは今回の動きは来季のロースターを見据えてのものということです。
Clippers get Rodney McGruder’s Early Bird rights. They can make him RFA by extending a $3.0M qualifying offer, or keep him as UFA with a $1.6M cap hold. Either way, they can use up all their cap room, then circle back to him to exceed the cap to offer (or match) a new contract.
— Albert Nahmad (@AlbertNahmad) 2019年4月9日
クリッパーズは今季、彼と契約することにより、来季3mのクオリファイイング・オファーで契約することが可能となり、安い金額でロールプレイヤーを押さえに行ったことになります。似たようなタイプとスタッツのギャレット・テンプルが今季8mと考えれば、割安なのがわかりやすいと思います。
今回は、来季の移籍事情に備えて、NBAのクオリファイイング・オファー制度(QO)について記述しておきたいと思います。
・FA制度とクオリファイイング・オファー(Qualifying offer)について
チームがQOを提示できるのは、1巡目指名の選手がルーキー契約を終え、5年目の契約を結ぶ時または、NBA経験が3年以下の選手と契約を結ぶ時、ツーウェイ契約が終了する時です。
もし、チームがQOを提示しない場合、その選手は無制限のフリーエージェント(UFA)となります。
反対にQOを提示すれば、制限付きFA(LFA)となり、もし選手がQOに応じれば1年契約が延長となり、そのシーズン後はUFAになります。この時の契約金額はルーキーの場合は指名順位と指名年ごとに決まっている金額となり、その他の選手は前年のサラリーの125%か、その選手のミニマムサラリーに200000ドルを加えたものの大きい方の金額になります。
選手は、QOに応じず、他のチームとオファーシート(複数年の契約が必要)にサインすることも可能で、QOを提示したチームは48時間以内にその他チームが提示した条件で契約するか(マッチ)するかを決めなければなりません。仮にマッチしなければ、選手はそのチームに移籍することになります。
以上がQO制度、ひいては制限付きFAの制度概要です。
しかし、これだとマグルーダーの今年のサラリーは1.5m、ミニマムサラリーも1.6mなので、上のツイートの3mにならないんですよね。ツイートが間違っているのか、何か違う要素があるのか。。
判明すれば追記したいと思います。