まさに青天の霹靂。今日のシャーロットホーネッツ戦でゲームウィナーを決めたトバイアスハリス(Tobias Harris)がシクサーズにトレード移籍した。
▼本日、決勝点を含む34得点7リバウンド5アシストの大活躍
Tobias Harris Full Highlights 2019.02.05 Hornets vs Clippers – 34 Pts, 5 Asts, CLUTCH! FreeDawkins
奇しくも、去年のブレイクグリフィン(Blake Griffin)もペリカンズ戦でゲームウィナーを決めた日にトレードとなる。グリフィンになぞらえて、ハリスはトレードに対するインスタグラムでのリアクションをグリフィンのそれと同じウィルスミスでリアクションしている。
Both Blake Griffin and Tobias Harris posted pictures of Will Smith the day they were traded. They were both also traded from the #Clippers after hitting a buzzer beater. If that doesn't confirm in the illuminati is real, I don't know what does. pic.twitter.com/zI6rpKQrIR
— Farbod Esnaashari ✪ (@Farbod_E) February 6, 2019
肝心のトレードの中身は
LAC:ランドリーシャメット、マイクムスカラ、ウィルソンチャンドラー、2020年の1巡目指名権(シクサーズ、1-14プロテクト)、2021年の1巡目指名権(ヒート、プロテクトなし)、2021年と2023年の2巡目指名権(ピストンズ)
76ers:トバイアスハリス、ボバンマリヤノビッチ、マイクスコット
我らのボビーアンドトビーが行ってしまった。。
逆にシクサーズはこれで、シモンズ、JJレディック、バトラー、ハリス、エンビードのオールスターなラインアップへ。イースト躍進に更に拍車をかけることは間違いなさそうだ。またシクサーズは今夏、バトラーとハリスと契約延長も検討しているとのことで、シクサーズのビッグ4として構成するようだ。
これではっきりしたのは、クリッパーズは今年のプレイオフにはこだわらないということ。
ここから導き出されるのは、未来のアセットのため、金曜日の朝のトレードデッドラインまでにガリナリを筆頭としたベテランの放出があり得るということで、ルーウィリアムズだって例外ではない。
今回のトレードのクリッパーズのメリットは、まずは①ランドリーシャメット。今年の1巡目26位で指名された21歳のシューティングガードだ。1ゲーム平均3pt試投数4回以上で成功率40%を超えた直近のルーキーは、クレイトンプソンとステファンカリーとのこと。SGA、ロビンソン、シャメットがこれからのクリッパーズのヤングコアとなる。ハレルは構想に入ってるのかな?
▼ ウィザーズ戦で8本のスリー29得点のシャメット
Landry Shamet Full Highlights 2019.01.08 76ers vs Wizards – 29 Pts, 8 Threes, On-FiRE! FreeDawkins
次は②豊富な指名権。特に2021年のヒートの1巡目指名権はプロテクトなしで、大きな資産になる可能性がある。これでグリフィンがSGA、シャメット、1巡目指名権2つ、2巡目指名権2つにエイブリーブラッドリーに化けたことになる。ルーキーはガードばっかりだしブラッドリーも放出されそうだから更に指名権は増えそう。また、セルティックスに放出した来年の1巡目指名権も今年ロッタリーとなれば戻ってくることになる。
③キャップスペースの拡大。ハリスは今季で契約が切れるため、今夏再契約にはマックスに近い金額が必要だっただろう。一方でクリッパーズはクワイレナードを中心に2人のマックスプレイヤーの獲得に動くとされているので、ハリスを諦めることにより、彼らのFA獲得が容易となった。今回獲得したチャンドラーもムスカラも今季で契約が切れるため、夏のキャップスペースには影響がない。
以上が今回のトレードの雑感。
ハリスの移籍は本当に残念だし、これが正しいのかもわからない。今日の試合を見て思うところとしては、まさに彼はクリッパーズのエースだった。ボビーとのコンビが見れなくなるのも寂しくてならない。
マイクスコットもシーズン前の期待ほどではなかったが、直近の試合では調子を上げてきたところだった。
プレイオフ進出には大きく後退してしまったことも、また残念だ。
そしてトレードデッドラインまで動向に目が離せない。