クリッパーズのホーム、ステイプルズセンターで、ともにプレシーズン3連勝中のクリッパーズとナゲッツが対戦した。結果はクリッパーズが109-103で勝利し、プレシーズン全勝の4連勝とした。スターター以外のラインナップが試される場面も多く、勝敗はレギュラーシーズンとは全く関係ないとはいえ、やはり勝つと単純に気分がいい。
ナゲッツはスターターを最初の第1Qの12分連続で使い、その後は一切使わないという起用法だった。そのため、ヨキッチも第1Qで見納め。
対するクリッパーズはトバイアスハリスとマーチンゴータットがお休みでタイロンウオレスも怪我で欠場(深刻ではないよう)となった。逆にハムストリングの怪我で今まで一度も出ていなかったテオドシッチが出場した。
・センターの過激なポジション争い
ゴータットの欠場で代わりにスターターに入ったのはボバンマリヤノビッチで、マリヤノビッチ、ガリナリ、アレキサンダー、ブラッドリー、ビバリーのスターティングラインナップだった。今まではサードユニットとして使われつつも、2試合あわせて19分の出場で28得点(FG9/11)の大活躍をしていたマリヤノビッチだが、ファーストユニットとの相性もよく、今日は15分の出場で14得点12リバウンド3ブロックと猛アピールしている。特にガリナリとの連携が素晴らしい。
マリヤノビッチといえば、動きが遅く相手のピックアンドロールオフェンスなどに対応できず、ディフェンス面で大きな穴となってしまうのが、大きな欠点だが、今日はナゲッツのスターターに対しても大きな穴にはなってないようだった。先シーズンもそうだったが、ナゲッツは相性がいいのかもしれない。
▼ボバンマリヤノビッチのハイライト
Boban Marjanovic Full Highlights Nuggets vs Clippers – 2018.10.09 – 14 Pts, 12 Reb in 15 Minutes!
マリヤノビッチに代わるように入って来たのが、モントレズハレル。共にセンターを争う両者だが、プレイタイム自体はマリヤノビッチより多い24分の出場で、こちらも14得点7リバウンド4ブロックと猛アピールした。先シーズン見せたインサイドでの暴れっぷりを今日は遺憾無く見せつけた。たぶんプレシーズン全4試合で一番いい出来だったと思う。
ゴータットもほかの二人とは違う魅力があるので、このセンターポジションは相手や試合の流れによって3人の起用がかなり流動的になりそうな感じがする。
・ナゲッツのセカンドユニットがいい
スターターは第1Qで出番終了で、残りはセカンドユニット以降のメンバーが出場したのだが、このメンバーがなかなかいい。トレイライルズの15得点を筆頭に合計4人が二桁得点を記録している。またその4人には含まれていないが、トレイクレイグも第2Qで特に攻守共に素晴らしい活躍を見せていた(誰だこのマスクマンは)。今年のナゲッツはなかなか層が厚そうだ。後はミルサップがどれだけのアルファドッグとなるかと期待のルーキー、マイケルポーターがいつ戻って来て、期待通りの活躍の見せるのかがキーになりそうだ。
▼クレイグのブロックからのビーズリーのダンク
Torrey Craig Block, then Malik Beasley Slams it pic.twitter.com/HfuqJTLQM4
— The Render (@TheRenderNBA) October 10, 2018
・クリッパーズのロースター問題
クリッパーズは開幕までにあと2人ロースターから減らさないといけない。今日、デシ・ロドリゲスがウェイブされたが、これは元々キャンプ契約なので数に含まれない。順当に行けば、ウェズリージョンソンとジャワンエバンスなんだろうが、2人ともしっかり第4Qにアピールした。逆に今シーズン初めて出場したテオドシッチは、怪我の影響か、まだ本調子ではなさそうでFG0/4の無得点、1アシストするも1ターンオーバーであった。ただ怪我がなければ、ローテーション入りは固い実力は持っているだけに、安易に判断は難しい。
▼ジャワンエバンスのノールックアシスト
Jawun Evans feeds Johnathan Motley underneath! #NBAPreseason pic.twitter.com/waVYLrbF4Y
— NBA (@NBA) 2018年10月10日