今夏、制限付きフリーエージェントとなっていたタイロン・ウォレスがニューオリンズペリカンズのオファーシートに合意したようだ。
Sources: Clippers restricted free agent Tyrone Wallace has agreed to an offer sheet with the New Orleans Pelicans. Clippers placed a two-way qualifying offer on Wallace and can match deal.
— Shams Charania (@ShamsCharania) September 3, 2018
もしクリッパーズが、これにマッチすれば移籍を阻止することができるが、おそらくマッチしないだろう。クリッパーズは15人のロースター枠の制限の中、現在16人契約している。さらにその構成もガードに偏っていて、ウォレスと同じポイントガードだけでも、ビバリー、テオドシッチ、SGA、エバンスがいる。サマーリーグで結果を残せなかったエバンスをカットするという選択肢もあるかもしれないが、エバンスも去年レギュラーシーズンでは一定の活躍を見せているため、難しいと思う。
それにしてももったいない。
ウォレスは一昨年のドラフトで60位でジャズに指名されるも出番はなく、去年はクリッパーズの2way契約のプレイヤーとして在籍した。その活躍は目覚ましく、怪我で主力の多くが欠場していたクリッパーズの苦しい期間を、同じ2wayプレイヤーのCJウィリアムズと共に支えてくれた。
ポイントガードにも関わらず、プレイメイクやスリーポイントはあまり得意ではないが、1番から3番まで守れるし、オフェンス面でも、インサイドにドライブすれば体勢を崩しながらもきっちり決めきってくれた。まさにオールラウンドな活躍と言えるだろう。しかも、まだ24歳なのでアップサイドもある。
多くのチームが獲得に興味を示していると言われていたが、結果的には2年のミニマム契約でしかも一部保証のようだから、そこまでの人気ではなかったようだ。
ペリカンズは今季、ガードの層が厚くなさそうなので、チャンスは巡って来そうである。是非多くのプレイタイムを得て欲しい。
なお、昨季の成績は30試合(うちスターター19試合)に出場し、9.7得点3.5リバウンド2.4アシストだった。
▼ウォリアーズ戦ハイライト(ルーと共に活躍し勝利)
Tyrone Wallace (22 points) Highlights vs. Golden State Warriors 1/10/18