ミネソタティンバーウルブズのオールスター、ジミーバトラーがロサンゼルスクリッパーズへ移籍を希望しているという。
Jimmy Butler has requested a trade from the Minnesota Timberwolves, league sources tell me and @JonKrawczynski. Butler has given Minnesota a list of one-to-three teams with whom he's open to signing extension, in anticipation of trade.
— Shams Charania (@ShamsCharania) September 19, 2018
Minnesota's Jimmy Butler has three preferred destinations for a trade, league sources tell ESPN: The Brooklyn Nets, Los Angeles Clippers and New York Knicks. Those three teams have max cap space to sign Butler as a free agent in July.
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) September 19, 2018
Minnesota's Jimmy Butler is most determined to find a way to the Los Angeles Clippers, league sources tell ESPN. The appeal of partnering with a second star – the Clippers have two max contract slots available in summer free agency – is an intriguing scenario for him.
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) September 20, 2018
要約すると、ジミーバトラーはチームにトレードで放出してくれるようリクエストしており、来夏FAとなる予定の契約について延長しても良い球団として3チームを提示したという。そのチームはニューヨークニックスとブルックリンネッツ、そしてロサンゼルスクリッパーズであったという。そして二人分のMAX契約を結ぶ余裕のあるクリッパーズで来夏もう一人のMAXプレイヤーとコンビを組むことを、メインシナリオとして考えており、クリッパーズ入りを決意しているとまで言われている。
・クリッパーズはトレード獲得に乗り出すべきか
まず、問題はその見返りだろう。ウルブズはトバイアスハリスと11位指名ルーキーのシェイと指名権を要求するのではと言われているが、来夏FAでタダで取れる可能性が高い選手に対して見返りが大きい。また、シェイはジェリーウェストのかなりのお気に入りのようなので実現は難しいだろう。
Difficult to come up with a theoretical Clippers trade for Jimmy. Wolves will probably ask for Tobias, Shai + a pick. Clips say no to that. Gallo for Jimmy works straight up, but Wolves won’t do that. Maybe Thibs wants Lou? Interested to see what Clips are willing to part with
— Jovan Buha (@jovanbuha) 2018年9月19日
ガリナリとのトレードならメリットがある。ガリナリは怪我がちだし、2019年のシーズンまで残る22mの高額契約を来夏ブックから外すことができる。ガリナリは今夏のNBAアフリカでエンビードを抑えてMVPを獲得するなど復活の兆しを見せているが、オールスターとの交換であればリスクは少ない。ただし、ウルブズが飲むとも思えない。。
・バトラー加入の問題点
バトラーはクリッパーズにフィットすると思う。有能な選手は多いが、チームをプレイオフに引っ張っていけるスター選手がいないクリッパーズにとってバトラーの個の力は魅力的だ。また、バトラーがボールを長く占有するとしても、ハンドラーの少ないクリッパーズのメンバーを考えれば、そのプレイスタイルも他のメンバーと合うような気がする。
ただ問題は2つあると思う。1つは年齢。ジミーは現在29歳で契約延長する来夏は30歳となる。彼は当然5年MAX契約を望むだろうが、30歳の中盤に差し掛かる選手にMAX契約は大きなリスクだ。
もう一つはクリッパーズのトッププライオリティはクワイレナードであることだ。レナードも来夏FAとなり、チームは獲得を狙っているとされ、レナード側もロサンゼルスに移籍したい気持ちであると噂されている。この時バトラーがいればポジションが被ってしまう。また、レナードがレブロンというスターのいるレイカーズは避けたいと考えていると噂されている中で、より我の強いバトラーというオールスターのいるチームに望んで加入してくるとも思えない。しかもバトラーはウルブズ時代はもとより、ブルズ時代でもあまりコート外ではいい選手ではなさそうだ。
・結局のところ
クリッパーズの最善の道としては、トレードでガリナリとの交換を提示し、仮に獲得出来たとしても来夏はレナードの獲得を最優先し、その動向を見てバトラーとの延長契約を考えるというところではなかろうか。あまり積極的な案ではないし、かなり上から目線だが焦る必要もないだろう。
▼ジミーバトラーの2017-2018シーズンハイライト
Jimmy Butler All-Star Reserve Best Highlights 2017-2018