長かったシーズンもついに終わってしまいました。
クリッパーズのメディアルームには、開幕前は15人ほどのメディア関係者だったにもかかわらず、シーズン終了後には部屋がいっぱいになる程関係者で埋まったそうです。
The #Clippers started the season with maybe 15 media members covering them. They finished the season in the Playoffs, with a room full of top national reporters, and with players like @KingJames & @DwyaneWade tweeting about them.
Respect was earned, not given. pic.twitter.com/9PQGAe9ARP
— Farbod Esnaashari ✪ (@Farbod_E) 2019年4月27日
それはもちろん、クリッパーズが予想外のシーズンを過ごしたからに他なりません。
レギュラーシーズン序盤では、一時期ウェスト1位となり、その後順位を落とすもプレイオフには8位シードで進出しました。シーズン前の予想ではレブロン擁するレイカーズはもちろん、ペリカンズやウルブズの方がクリッパーズの成績を上回るという予想が多かったと思います。
シーズン当初のスターターのマーチンゴータットとエイブリーブラッドリーは、あまり機能せず、トバイアスハリスのトレードでズバッツとシャメットを獲得しグレードアップと若返りに成功しました。1位と8位の差は9勝でしたが、トレード後のラインナップでシーズン当初から戦えば、あと2,3勝はいけたのではないでしょうか。
リーディングスコアラーだったトバイアスハリスのトレードはタンクを予期させましたが、直後のセルティックス戦での劇的なカムバック勝利は新たな未来を感じさせました。
▼シャメットら新メンバーのデビュー戦
LA Clippers EPiC 28 Pts COMEBACK! 2019.02.09 vs Celtics 60 FPS LAC Feed FreeDawkins
プレイオフではディフェンディングチャンピオンのゴールデンステートウォリアーズと対戦しました。2勝4敗でファーストラウンド敗退とはなりましたが、2戦目のプレイオフ史上初の31点差からのカムバック勝利など確かな爪痕を残しました。ウォリアーズとのファーストラウンドでのマッチアップは避けたかったクリッパーズですが、注目を得られたという点では成功だったかもしれません。今夏のFA戦略が肝のチームにとって大物ターゲットへのアピールに成功したと言えるでしょう。
レブロンジェームズやドウェインウェイドもクリッパーズの奮闘を賞賛するツイートをしており、全米の注目を集めたことを表しています。
“ルーウィリアムズとパトリックビバリー、モントレズハレルにエールを送る。マジでDOGSだ。敬礼。”
Major S/O @TeamLou23 @patbev21 @MONSTATREZZ‼️‼️ Straight up DOGS 😤. Salute 🙏
— LeBron James (@KingJames) 2019年4月27日
今季のクリッパーズの命題の1つにルーキーの成長がありました。今季は12位指名権と13位指名権を持ち、結果的にシェイギルジャスアレキサンダー(SGA)とジェロームロビンソンを獲得しました。そしてトレード後はこれにランドリーシャメットが加わり、イビチャズバッツを加えた4人がクリッパーズの将来を担うヤングアセットとなりました。
ランドリーシャメットは上のセルティックス戦のデビュー戦で早速、その存在感を発揮し即座にスターターに定着しました。
シャメットのルーキーでのレギュラーシーズン167本のスリーポイント成功数は、ステファンカリーと並んで歴代4位だそう。そしてプレイオフでは2戦目でのクラッチスリーが印象的なのはもちろんのこと、ディフェンス面でもステップアップし、カリーとトンプソンを見事にガードしました。
One of the things we're finding out in this series is that Landry Shamet is a MUCH better defender than most have given him credit for. Steph Curry is 10/29 over his last two games and while some of that is just him missing, a lot of it has to do with defense like this from Sham pic.twitter.com/YByKuyDKng
— LA Clippers Film (@LAClippersFilm) 2019年4月25日
シャメットとコンビを組むSGAは今シーズンの試合全てに出場し、73試合でスターターを勤めました。プレイオフチームでルーキー2人がスターターとは驚異的だと思います。
シーズン序盤はアンセルフィッシュというか、得点に消極的な面も見えましたが、シーズン後半あたりから積極性が増しました。そしてプレイオフではケビンデュラントをして恐れ知らずと言わしめました。ルーキーでプレイオフ25得点はクリッパーズのフランチャイズ記録です。
▼SGAのgame4 Highlights
Shai Gilgeous-Alexander Full Highlights 2019 WCR1 Game 4 vs Warriors – 25 Pts! FreeDawkins
ジェロームロビンソンはGリーグでは結果を残すものの、NBAでは苦しんだシーズンでした。しかしプレイオフ3戦目からローテーションに入り、光るものを見せました。シーズン最終盤になってやっと間に合ったという感じです。
▼スティール⇨ダンク後の笑顔が素晴らしい
Jerome Robinson All Game Actions 04/21/2019 Golden State Warriors vs Los Angeles Clippers Highlights
逆にプレイオフで出番を失ってしまったのがズバッツ。
しかし、レギュラーシーズンでの主にディフェンス力はゴータットを大きく上回りました。プレイオフでもウォリアーズにアジャストした結果であり、他の相手であれば出続けたかもしれません。今夏、制限付きフリーエージェントになりますが、再契約に動くことは確実でしょう。
シーズン総括は簡単にしてオフシーズン展望を書こうと思っていたのですが、書き始めたら長くなってしまいました。残りのメンバーの振り返りもそちらで。