クリッパーズはアウェイでアトランタホークスと対戦し、127-119で連勝記録を5に伸ばした。
これでチームは成績を11勝5敗とし、トレイルブレイザーズとグリズリーズと並びウェスタンカンファレンス1位となった。もちろんパシフィックディビジョンでは単独首位である。
Grizzlies and Clippers ahead of Warriors, just like everybody expected. pic.twitter.com/7nsYbYHdFu
— HoopsHype (@hoopshype) 2018年11月20日
確かに今年意外といいんじゃないとは思っていたけど、ここまでは想定外でかなり嬉しい。シーズンの約20%が終わって、ウォリアーズより上位で更に首位のポジションにいると誰が開幕前に予想しただろう。
好調な理由はロースターの厚みだろう。開幕前に昨シーズンまでローテーションに入っていたウェズリージョンソンやジャワンエヴァンスを泣く泣く放出したように、クリッパーズのロースターの厚みは近年ないほどまでに洗練されている(なおW.ジョンソンは放出先のペリカンズではスターター)。ローテーションも流動的でスターターこそビバリー、ブラッドリー(もしくはSGA)、ハリス、ガリナリ、ゴータットで行くことが多いものの、その後のローテーションは試合によってかなり変わる。
例えば前のネッツ戦ではソーンウェルとウォレスだと引いて守られることが多く、スペースが狭まっていると見るや、シューターのロビンソンを後半は一時ローテーションに組み入れ、ルーウィリアムズやモントレズハレルのスペースを確保して逆転の目を作り出した。
▼ピンポイントでいい仕事をしたロビンソン
From lukewarm to hot.@Rome_Coldbucks1 buries the triple just before the horn. pic.twitter.com/TE9fegf2WL
— LA Clippers (@LAClippers) 2018年11月18日
今日も、しばらくローテーションから外れていたボバンマリヤノビッチとミロステオドシッチが後半から登場し、2人ともチャンスに答える活躍をしている。テオドシッチはヤングとのマッチアップで珍しく好ディフェンスを見せていたし、マリヤノビッチは10分の出場で12点と相変わらず超効率的なオフェンスを見せた。
そして今日、最もその「厚み」を感じさせたのはマイクスコット。元々いい働きは見せてはいたが、今日は3p12本中6本決めシーズンハイの18得点の活躍で、終盤の追い上げ・引き離しに大いに貢献した。今日はガリナリが風邪で欠場していたが、その穴をしっかり埋めた。ビバリー、ブラッドリー、SGAのスリーガードよりはスコットを入れた方が良さそう。
Mike Scott Highlights at Hawks 11/19
そして、忘れてはならないのは、モントレズハレルとルーウィリアムズの必勝コンビ。彼らは終盤のユニットとして直近必ず出場し、試合をひっくり返してきた。
ルーはシュートタッチこそ昨シーズンより良くないが、クランチタイムでの底力は健在でバックス戦、ウォリアーズ戦、スパーズ戦全て彼のシュートが勝利を呼んだ。今日はシュートではなく主にアシストで勝利に貢献している。
▼ウォリアーズ戦でのクラッチショット
Lou Will. Always clutch. pic.twitter.com/K8SxtDdTbA
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年11月13日
そして、ハレルもまた今シーズン更なる飛躍を見せている。ルーとのピックアンドロールは素晴らしいし、何より彼にボールを持たせてしまえばパワーで何とかしてしまう。今日もゲームハイの25得点で11リバウンドと合わせてダブルダブルを記録している。
▼ディフェンス面での貢献も大きい
CAUTION: @MONSTATREZZ COMIN' pic.twitter.com/mq6gnmXULp
— LA Clippers (@LAClippers) 2018年11月20日
当然、この他にもトバイアスハリスは昨シーズンよりスタッツを伸ばしているし、ガリナリも今のところ健康だ。ルーキーのSGAももはや立派にローテーションにおいて欠かせない存在になっている。
ウェスタンカンファレンスは勝率5割でも11位と相変わらずの厳しいリーグとなっており、予断は全く許されないが、この好調さを是非維持していってほしい。