クリッパーズのガードでシーズン中盤にグリフィンとのトレードでピストンズからやってきたエイブリーブラッドリーは、今夏無制限のフリーエージェントとなる。HOOPS HYPEの記事は、今夏キャップルームに余裕のあるチームはあまりなく、またブラッドリーの年齢が27歳であることも考えると再建1年目から2年目のチームは獲得に動かないだろうとし、移籍先候補として4つのチームをあげている。
①フィラデルフィア76ers
シクサーズは今夏、シューティングガードのJJレディックが無制限のFAとなり、チームを離れる可能性がある。ジョエルエンビードとベンシモンズを効果的に活躍させるためにはシューターが不可欠である。この点、ブラッドリーはスポットアップシューターとして1ポゼッションにつき1.16ポイントという優秀な数字をピストンズでの40試合で残しているので適任というわけだ。
また、シクサーズのキャップスペースはかなり余裕があり、シクサーズよりサラリーの安いチームはレイカーズしかない(!)。大物FAを獲得したとしてもまだ充分余裕がある。
②サンアントニオスパーズ
スパーズも今夏、ダニーグリーンがプレイヤーオプションを行使してチームを離れる可能性がある。仮に残留したとしても、ポポビッチは31歳のグリーンの代わりとしてブラッドリーを起用するかもしれない。サイズはグリーンの方が大きいが、ブラッドリーの方がスコアラーとして優秀だ。
実際トレードデッドラインには、結局まとまらなかったが、スパーズがブラッドリー獲得に動いていたと報道されている。
しかし、スパーズには4.4mのキャップスペースしか残されていない。これを回避するためには、カイルアンダーソンやトニーパーカーなどバードライトを保有するプレイヤーのうち1人と契約し、8.6mのmid-level exceptionを空けなければならない。
③オクラホマシティサンダー
今季、ブラッドリーに興味を持っていたのはスパーズだけではなく、サンダーもであった。サンダーは好ディフェンダーのアンドレロバーソンを怪我で失い、その代わりとしてブラッドリーを狙っていた。
来季はロバーソンが復帰するため必要性は下がっているが、ポールジョージがレイカーズと契約した場合はロバーソンをスモールフォワードに転向しブラッドリーをシューティングガードにしてウェストブルックのサポートをさせることも考えられる。サンダーは仮にポールジョージとカーメロアンソニーが退団してもサラリーキャップはオーバーするが、スパーズと同等の8.6mのmid-level exceptionを解放して契約することができる。
④ニューオリンズペリカンズ
ペリカンズは今季、デマーカスカズンズを怪我で欠くにもかかわらず、素晴らしいプレイオフでの活躍を見せている。しかし、彼らの弱点はシューティングガードでイートワンムーアはキャリアハイのシーズンを過ごしてはいるが、まだバックアップが適している。仮にブラッドリーが加入すれば、ジュリューホリデーと素晴らしいディフェンシブなバックコートコンビとなるだろうし、ブラッドリーのカッティングはオフェンス面でも活躍するだろう。
しかし、今夏はデマーカスカズンズとの契約も控えており、仮にマックス契約する場合、ブラッドリーには5.3mのmid-level exceptionしか提示できない。
ブラッドリーは今夏、長期間の大型契約を望んでいるが、契約できるのはシクサーズ、レイカーズ、ジャズぐらいと少ない。7月1日のFA契約解禁日から契約締結が遅くなればなるほど、mid-level exceptionでタイトルコンテンダーのチームと契約する可能性は高くなるだろう。
エイブリーブラッドリーの移籍先候補
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