NBAのHOTなトピックやニッチな話題、ランキングなどを取り上げるブログです。twitterアカウントはこちら @GoClippers_jp

チーム・選手分析

なぜ、クリッパーズは今、絶好調なのか。

投稿日:

ロサンゼルスクリッパーズは、昨シーズン、チームのフランチャイズプレイヤーであるクリスポールとブレイクグリフィンを放出し、プレイオフ進出も逃した。
今夏は更にデアンドレジョーダンもチームを離れ、”Lob City”の時代は完全に終了した。チームにはオールスター選手は誰もおらず、シーズン開始前はカンファレンス下位に沈むというのが大方の意見であった。
しかし、シーズンも1/4が終わった現在、クリッパーズはウェスタンカンファレンスの首位にたっている。この成功の秘訣はなんだろうか。
ESPNが興味深い記事を書いていたのでここで取り上げたい。



①トバイアスハリスのブレイクアウトパフォーマンス
チームのリーディングスコアラーであるトバイアスハリスは今季300本以上シュートを放った中の31選手の中で、efficient field goal %がリーグ1位となっている(2位がブーチェビッチ、3位がアデトクンポ、4位がレブロン)。また、ショットチャートを見れば2011年のダークノヴィツキーのように、どこからでも決めていることがわかる。
DB6A9FD2-1D8C-4DCD-B814-1AFE2F5A2323-1169-000000BDD76EAC0D.png
クリッパーズはピックアンドロールを好んで使うが、ハリスは昨シーズンの2倍の1試合平均16回のピックアンドロールのハンドラーとなる。そして1プレイ平均1.15点という素晴らしい記録となっている。ハリスは小さなディフェンダーがガードしてくればパワーで圧倒し、ノロいビッグマンが来ればスピードで圧倒することもできる。また、ストレッチビッグがピックアンドポップを展開することが多いこの時代に、ゴータットやハレルがスクリーンからゴールに飛び込むのを見るのはかえって新鮮だ。
②モントレズハレルも素晴らしい
ハレルは、たった2年12mという契約にもかかわらず、デアンドレジョーダンの移籍で失ったオフェンス面でのロスを見事にカバーしている。リバウンド面でデアンドレのロスを埋めるのは、相当に困難なはずだが、ハレルは平均15.8得点、7.4リバウンドと十分な記録を残している。
ハレルのシュートエリアは非常に狭いが、シンプルで効果的となっている。
14D80B76-86A9-4246-8B77-90AD9069D76E-1169-000000CB0A98B02B.png
③ビッグマンとウィングが脅威的
ハリスとゴータット、マリヤノビッチ、ハレル、ガリナリのTrue Shooting %は皆60%以上と脅威的な数字となっている。ハリスはあらゆる場所から得点し、ビッグマンはシンプルにインサイドを攻めていく。
この点、ガリナリは3pシュートは素晴らしいが、インサイドはからっきしだ。
AD2347D7-4F8C-4B6D-A987-100D46A41279-1169-000000CE7CD65226.png
ガリナリは、彼らがピックアンドロールをスムーズに出来るように、スペースを広げることに貢献しているのである。
ESPNの記事では以上だがRingerでは更に以下が挙げられている。
・ルーウィリアムズとハレルを中心としてベンチユニットがリーグ1位のスコアリングを記録している。
・パトリックビバリーとエイブリーブラッドリーはオフェンス能力が安定しないが、コーナースリーを許さない確率がリーグ2位であったり、タフ2ポイントショットを強いる確率も2位であるなど、相手のefficient field goal %をリーグ最低に抑えている。
・クラッチシチュエーションでのネットレーティングがリーグ5位である。
ESPNは最後にこの成功は脆いものかもしれないと締めくくっているが、開幕前の予想と同様、是非クリッパーズには予想を裏切って欲しい。







-チーム・選手分析

         

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

クリッパーズがLAを代表するチームになる理由

ロサンゼルスはレイカーズの街です。 それは当たり前のことです。レイカーズは、セルティックスに次ぐリーグ2番目の優勝回数16回を誇り、ジェリーウェストやマジックジョンソン、コービーブライアントなど数多く …

NBAベストディフェンダーTOP5(2010年代)

近年のNBAではスリーポイントの増加やウィング中心の攻撃がメインとなり、結果としてスイッチディフェンスが多用されるようになりました。従来であればインサイドで存在感を発揮し、リムプロテクトができれば素晴 …